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2016/08/03

【採光と遮光 Ⅱ】

唐突ですが、建築基準法第28条には、
「住宅、学校、病院、診療所、寄宿舎、下宿その他これらに類する建築物で政令で定めるものの居室(居住のための居室、学校の教室、病院の病室その他これらに類するものとして政令で定めるものに限る。)には、採光のための窓その他の開口部を設け、その採光に有効な部分の面積は、その居室の床面積に対して、住宅にあっては七分の一以上、・・・・・後略」
と、書かれています。

6畳の居室だと、床面積は4.97㎡ですので、0.71㎡以上の開口部が必要ということになります。
ここで問題となるのは、法律に、有効な部分の面積と書いてある事です。要注意ですね。
隣地境界線から開口部の有る位置の高さと、離隔距離に依り、有効開口面積が決まります。
ここでは詳しく書きませんが、一階と二階でも考え方が変わりますので、設計においては、それらを全て吟味して、開口面積は決めています。
ご自身の家を造られる時には、設計士に聞いていただくと良いでしょう。

当然、窓は採光だけに限らず、採風(風を取り込む)と通風(風を通す)も大切な機能です。
窓の種類は、これらも考えて決めていくことになります。
風の話は、別の機会にして採光と遮光の相反する事を、窓にどう求めるのかと言うことを書いてみます。

さて、人間にとって、光が有ることは大切なことです。
可視光は、物を見る上で、無くてはならないものです。色を感じなくても、紫外線や赤外線も必要な光です。
紫外線刺激により、動物に存在する7-デヒドロコレステロール (7-DHC) からビタミンDは、産生されます。
ビタミンDは、カルシウムやリンなどのミネラルの代謝や恒常性の維持、骨の代謝に関係していますので、不足すると骨軟化症や、くる病の原因になります。
健康には欠かせない、栄養素です。
また、紫外線を多く浴びると、DNAレベルの損傷を来したりするので、有害な一面も有ります。

又赤外線は、輻射熱を供給する元になります。
人の細胞分子の分子振動は、有る範囲の赤外線周波数に共振し、分子振動の熱エネルギーで、熱を感じます。
いわゆる遠赤外線領域の輻射熱と言うものです。
冬場の日射は弱い物の、光を浴びれば暖かく感じるのは、このおかげです。

私たちが標準で使っているのが、Low-E複層ガラスのサッシです。メーカーカタログから数値を拾うと。



複層ガラス(ペアガラス)の外側のガラスには、非常に薄い金属の膜があります。
この薄い膜のおかげで、赤外線を60%程反射し、紫外線に至っては82%を反射します。
Low-E(Low Emissivity:低放射)は、赤外線放射を低くするという意味で、文字通り夏の強い赤外線を遮ります。
冬は、屋内の暖房からでる、遠赤外線を屋内側に反射し、赤外線を無駄にしない工夫をしているガラスです。
猛暑の夏など、窓を開けずに、エアコン空調する場合には、冷房効率が上がる強い味方です。
ただし、閉め切ってしまいますので、通風は望めません。やっぱりすだれかな?