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2016/08/03

【採光と遮光 Ⅰ】

暑いですね。
天気が良い日が続きますので、海水浴や山登りなど、活動的な季節。
冷や素麺やざるそばなど、のど越しのいい麺類や、冷たいビールなどが美味しいです。
夏場は、燦燦と太陽光が降り注ぎますが、これが一番の問題です。
日差しが入ると、室内の温度も一気に上がります。
以前、太陽高度や日照「春とお日様」の話で、コラムを書きましたが、今回はそれの続編です。

夏至のころは、太陽高度が一番高くなる時期です。
当然真っ昼間は、高度が高いので、軒庇で直達日射は防げます。
夏は日照時間が長く、夕方でも太陽高度が高いものです。
最高温度になった、午後2時以降、夕方5時頃までは、西日となって日が差し込むことになります。
真昼は役に立った庇も、低い角度の西日は役に立たず、部屋の奥まで日射が入ってきます。
当然、太陽光の中には、可視光以外に、赤外線や紫外線が含まれており。
紫外線は、生物の生存に必要でもあり、害にもなります。
赤外線は、物に当たれば輻射熱を発生させますので、室内に入れば、室温を上げる原因にもなります。

そのため、昔の日本の建築では、御簾や格子など、民家に至っては、よしず、すだれ等を使って、西日を遮っていました。
よしずもすだれも、完璧に遮ることなく、隙間から風が通りますので、エアコンの無い時代には抜群のアイテムです。
私も子供のころ、2時頃になったら、すだれを下していたものです。
すだれは、隙間以外は光を透過させませんので、抜群の遮蔽材です。
よしずやすだれに水を打ってやれば、例の気化潜熱で風の熱を奪って、涼やかな風になります。
光を遮りますの で、紫外線や赤外線の入射も、かなり抑えられます。


 よしずの例       すだれ     町屋格子を屋内から見る     屋外型ブラインド

欧州では一般的になっていたのですが、最近、日本でも屋外型のブラインドが出てきました。
ブラインドは、スラットを可変(角度を変えること)することで、光の角度に応じて、入射量を調整します。
夏場の強い光は、遮断し、冬場は角度を調節して、屋内に光を入れます。
可変はしませんが、町屋格子のように一部の光を遮り、通風を意識した納まりです。

何れのアイテムも、屋内から、明るい外を見ると、外部の雰囲気が分かり、逆に明るい外から、暗い屋内は伺えません。
遮光と、通風、そしてプライベートな空間の確保という意味では、同じ使い方のできるものです。
また、夏場の暑さは、屋内になるだけ赤外線を入れない事に有ります。
赤外線の輻射熱を、なるべく屋内から遠い外部で、遮ることは、理にかなっています。
こう考えると、朝顔を植えるのも、夏場対策にはもってこいですね。今年はもう無理ですけど。