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2016/08/27

【室温を考えてみるⅡ】

夏場の室温は、27℃と言われています。
一般的に温度とは別に、湿度の適正範囲は、相対湿度で40~60%と言われています。
しかし、たとえば同じ27℃でも、相対湿度が60%と100%では何が変わるでしょうか。
前のコラムでも書きましたが、人間の持つ最大の体温調整機能は、発汗と汗の蒸発による熱の放散です。
水の相変化する際の、必要エネルギーを気化熱と言いますが、気化熱は非常に放熱効果の高い物です。

相対湿度100%はその空気1㎥に溶け込む水蒸気が、これ以上入らない(飽和している)状態です。
つまり、もう空気中には蒸気として受け入れない状態です。
汗をかいても、物理的に蒸発し辛い状況になっているということです。
当然、相対湿度40%であれば、受け入れ量が有りますので、汗が蒸発しやすい環境にあると言えます。
同じ室温なら、湿度は低い方が、身体には良いと言えます。
もっとも、湿度60%以下は、インフルエンザが蔓延し易くなりますし、60%を超えればダニの繁殖が気になります。

室温27℃に設定しても、湿度が高ければ、汗の蒸発が効率良くおこなわれませんので、注意が必要です。
夏場の湿度は、どれくらいでしょうか。室温計だけでなく、湿度計もついたものが必要ですね。
湿度管理も重要な課題になることは、頭に入れておいてください。
湿度が高ければ、せっかく汗をかいても蒸発しにくいので、老人は特に、熱中症の危険が増してしまいます。
猛暑日、熱帯夜は特に注意が必要ですね。

エアコンの場合、室内側熱交換器(エバポレーター)の空気温度は約10℃程度です。
室内側の配管にはフィンがたくさん付いていて、熱交換がし易い構造にしてあります。
つまり、屋内の湿気を含んだ、高温の空気を、ここで冷やして、室内に送り出しています。
この時、この配管とフィンは露点温度以下になりますので、結露水が出ます。
この結露水が出ることによって、冷房時は除湿することになります。
エアコンからの排水は、この結露水です。結露のメカニズムは、以前のコラムで書きましたのでそれを見てください。
2/16コラム[結露を考えてみよう]

エアコンのヒートポンプの構造は、メーカーのホームページでも確認してください。

さて、住宅は、24時間換気を行っており、通常の換気扇で有れば、外気がそのまま入ってきます。
夏場の外気は、冷房がかかっている屋内より、湿度も温度も高いのが普通です。
その場合、屋内の湿度が上がるのは、当然ですね。部屋の容積の半分は、1時間で換気されていますから。
そういうことを考えると、全熱交換の換気扇を設けることで、外気温の流入と、湿度の流入を抑えますので、冷房時の室内環境を整えるには、良い解決策ですね。
2/15コラム[寒気と換気]参照

現代住宅でも、宇宙船のような気密性を作ることは、まず不可能です。
室内環境の調整を、如何に行うかが、省エネも含めた、大切な検討事項になります。