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2016/03/14

【春とお日様】

3月の大きな行事は卒業式だと思います。
欧米に合わせて、9月卒業と言う事も考えられているようですが、どうでしょうか。
日本人にとっては、年度末と言う事もあり、3月末を区切りとする事が多いですね。
企業の決算も、3月末と言うのはいまだに多いですし、国の予算も3月末が区切りです。

日本全国、3月15日前後が、卒業式のピークになると思います。
また、企業の方は、定期異動の時期で、転勤の内示もこのころまでにあるのではないでしょうか。
とういう事で、別れの季節でもあり、新年度の出会いの季節でもありますね。
3月20日は春分の日、この日を境に、昼が夜より長くなる、天文学的にも節目の日。
日差しの具合も、陽春そのまま、暖かなお日様になります。
そこで、日照のお話です。
日本(大阪市)の緯度は北緯34° 41′ 11″。簡単に言えば35°と覚えておくといいでしょう。
春分の日の南中高度は、90°―35°で55°になります。
正午の南中時間に、水平線から55°が太陽の位置角度、つまり見えかかり高さです。
当然、日射角度も55°になります。因みに夏至のそれは78.4°、冬至のそれは31.6°です

夏至の日の正午の、南向きの窓の直達日射を考えてみましょう。
開口部を掃出し窓の、高さ2mとし、軒の下面をそこから、0.4mの高さとします。
H1=H2+0.4m=2.4m
南中高度は78.4°ですので、直達日射が入らない軒の出:Bは、
B=H1×cos78.4=0.478258m≒0.5mが必要です。
若し開口部が腰窓など、壁が1m上がると、直達日射が入らない軒の出:Bは、
B=H1×cos78.4=(2.4m-1m)×cos78.4=0.2815m≒0.3mが必要です。
例えば、8月いっぱいの直達日射を考えるなら、南中高度は、66°ですので、掃き出し窓の軒の出は、0.976mと言う事になります。
庇を1m出すと言うのも、ちょっと大げさですが、例えば2階のバルコニーが≒1m出る事を考えると、現実的な数字になります。
日本の古い家屋を思い出して下さい。
南側に縁側を設け、軒庇が出ています。
昔から、夏の日差しの事を考えて、日本家屋は作られていたのでした。

さて、北側の窓は、基本的に直達日射はありませんね。
そのため、北窓は柔らかな光が入るので、書斎などに使われることが多くなります。
東窓は、午前中の直達日射、西窓は午後の直達日射ですが、太陽高度が低くなるので、軒での解決は不向きです。
現代住宅では、Low-eガラスなど、日射を反射させるガラスを入れて対応しています。
100%反射する事はありませんが、非常に効果的に日射を低減してくれます。
まあ、開口部の話は沢山あるので、又の機会に。