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2016/02/15

【寒気と換気】

寒いですね。寒さも緩むのはもうすぐでしょうか。
住宅の換気の事を考えてみましょう。
平成15年の建築基準法の改正により、シックハウス対策の為、24時間換気が義務付けられました。
これ以前の建築の住宅は、義務付けではないので、24時間換気扇が設置されていない場合もあります。
日本の法律は、現行法が変わっても、遡って新しい法律を適用する事はありません。

この改正により、シックハウスに関わる薬剤の、建材からの放散量も規定されており、且つ有害物質が滞留しないように換気を義務付けています。
法的には、室内の体積の半分を、1時間で換気する事になっています。
八畳大の部屋であれば、≒31m³の体積になります。
つまり1時間で15m³以上の換気が必要と言う事になります。

冬場は外気は冷たく、内気は暖房しています。
ところが、法律を守るために、せっかく温めた空気の半分を、外に捨てていると言う事になりますね。
夏場は、これの反対で、冷やした空気の半分を外に捨てると言う事をしています。
これって、けっこう省エネの逆の事をしていますよね。
まして、燃焼型の暖房器だと、24時間換気の他に、酸素供給の為に余分に換気せねばなりません。

ところで、最近は熱交換換気扇と言う物が出てきました。
従来の排気パイプファンと、吸気口と言う形ではなく、1台で給排気を行います。
そして給排気の際に、冬場でしたら、温めた室内の空気を排気する際に、給気する外気に熱を渡して室内に引き込みます。
熱交換換気扇には熱交換素子を仲介して、排気温度を給気に伝えます。
また、この熱交換素子は、特殊紙で出来ており、排気に含まれる水蒸気を、外気の乾燥空気に伝える事が出来ます。
熱も水蒸気も、物理則は同じです。基本的に高い所から低い所に行きます。
つまり温度の高方から低い方へ、湿度の高い方から低い方へと言う事になります。
熱変換効率が65%~70%の物が多いですが、今まで捨てていた熱を回収するのは、暖房負荷を下げる効果が大です。
湿度も交換する熱交換の事を、全熱交換と言います。

まあ、外気の0℃が、室内に入ってくるだけだと、当たり前ですが、寒いですね。
2月の間は、この様な換気扇が有れば、重宝します。
そして、夏場はこれの逆ですね。
室内の冷やした空気(もちろん湿度も低くなっています)を排気する際、給気の熱を奪います。
また、夏場は外気の方が湿度が高いので、給気の湿度は、排気に移行します。
温度の下がった、湿度の低められた給気が行われるのです。
どの様な機器の組合せが良いか、それは設計士にお任せいただくのが良いと思います。