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2017/10/11

【 秋の夜長に気になるプチネタ ~コーヒーで眠れなくなるは本当か?~ 】

秋の深まるこのシーズン。
ゆったりとお風呂に入ったり、読書をしたりと夜の過ごし方もまた魅力的な季節ですよね。

コーヒーブレイク

そんな夜長につきものなのが美味しいお茶やコーヒーですが、

ちょっと待って!

いくら夜は長いと言ったって、お茶やコーヒーに含まれるカフェインってやっぱり気になりますよね。
最近ではカフェインフリーのものやデカフェのものも増えてきましたが、目が覚める効果は人それぞれ。
確かに“私はコーヒーを飲んでも眠れるから平気”という方もいれば、食後のコーヒーや紅茶は普通だし“寝る直前でなければ平気でしょ?”と、アルコールと同じように私たちの身の回りに溢れている成分ながら、その実態は良く知られていないのも事実です。
そこで今回は知っているようで知らない「カフェイン」についてみていくことにいたしましょう。

知ってるようで知らない「カフェイン」

カフェインは、コーヒーのみならず、紅茶、緑茶、ウーロン茶、コーラにココア、栄養ドリンクと、実に色々なものに含まれていて、なんとチョコレートにもカフェインに似た作用をする成分が含まれています。
「カフェイン」と言えば、「眠くならない」が最も代表的な作用ですが、この『覚醒作用』は一体どういった仕組みで起こるのでしょう?

カフェインの覚醒作用の仕組み

まず、脳は情報を伝える際、血管や電話線のよう常につながった1本の管を通して伝えているのではなく、渋谷のスクランブル交差点のように常に色々な物質が行き交っている中、送信側のメッセンジャーとそれを受け取るレシーバーが、伝えるべき相手を見つけて伝言ゲームのように、1つの情報を次へ次へと伝えています。
そんな仕組みの中、カフェインは「アデノシン」という私たち人間にとってとても大事な役割をする物質に良く似ているため、伝言ゲームがおおわらわ!!
交差点を行き交う通行量が増える上、紛らわしい偽物(カフェイン)だらけになる上に、カフェインは「アデノシン」の受け手を騙して横取りしてしまいます。
伝える相手がいないと「アデノシン」は困ってしまいますから、脳に「受け手を作れ」と指令が出て、ただでさえ通行量が増えて騒がしいところに、受け手の数まで増えて、それはもう大混雑!!

頭の中は大混雑

この状態はカフェインを摂取した後、約30~45分でピークを迎え、約6時間後に落ち着いてくると言われています。

覚醒のピークは摂取後30~45分

この「覚醒」の効果に関連して、カフェインは交感神経も刺激するので、血管はキュッと収縮し血圧は上がります。交感神経が優勢ということは、動物で言ったら狩りをするときの『戦闘モード』。
ゆっくり細胞を修復したり、食べたものを消化吸収したりなんて悠長なことはしていられません。

カフェインを取ると脳が休めない

わかりますか?
だから寝る前の「カフェイン」が良くないとされるのです。
寝る時には「覚醒」のスイッチを完全にOFFにして、ぐっすり体を休めたいのだけれども、体の中にカフェインが残っている以上、体はどうしても休まりません。
ですから「十分な睡眠が取れない!」ということに加え、「翌朝目覚めてもスッキリしない‥‥」といった残念なことになりかねないので、「寝る前のカフェインは控えましょう!」と言われているのです。

上手にカフェインを摂取しましょう

とはいえカフェインにはもう一つ大きな特徴があり、コーヒーや紅茶、チョコレートといった、カフェインを含むものは総じて美味しい『嗜好品』です。つまり、これらを摂取することによって、リラックスしたり幸福感を感じたり、プラスの作用も得られるということ。
ですがここにも落とし穴があり、カフェインには中毒性があるので注意しなければなりません。合わせてカフェインには耐性があるため、同量を飲んでも目覚めの効果やスッキリ感は実感しなくなってきます。慣れてしまうと「美味しい」という嗜好の部分だけに私たちは魅了されてしまいがちですが、カフェインの作用は確実に体内にもたらされることを頭の片隅に置いて、うまく付き合っていくことが大事です。

完全にゼロにしろというのではなく、少しずつ他の選択肢を入れて切替えていくことで日々の習慣はスイッチできます。
思いの外カフェインが作用する時間は長いので、そのことを念頭に「眠れなくなる」だけの作用ではなく、何がご自身に有益で無益か、ご自身のために「より良い選択」を積み重ね、秋の夜長をたっぷりと楽しみ、ぐっすりと深い眠りにつけるよう意識していかれてみて下さい。


朝倉 優紀(あさくらゆうき)

ダイエットナビゲーター
肥満予防健康管理士
アンチエイジングアドバイザー

都合の良い合理主義でパフォーマンス重視。食べたいものを食べるために、普段から選んで行っていることが理にかなう天性の健食マニア。無理なく無駄なく我慢せず、「食事は楽しむものである」というポリシーの元、知識を入れることによってバランス感覚を養い、痩せる「脳」を作る意識改革を行う。歳を重ねるごとにスタイルを作りあげ、今や姿勢矯正・小顔術まで手中に入れた一児の母。デザインとセンスがベースにあるため、土台である姿勢と体を美しく整え、それをさらに綺麗に細く見せる視覚効果を使ったファッションコンサルまで担う。「化けさせる」プロ。 肥満予防健康管理士としては、痩せることだけを目的とするのではなく、病気にならない「予防医学」として生活習慣改善のカウンセリングを行う。
(埼玉県出身 慶応義塾大学 環境情報学卒)