暮らしラボ(KURASHI LABO.)

暮らしラボ(KURASHI LABO)女性が作る、女性の為のお家・・・理想の暮らし方を考えてみた。

HOME > コラム詳細
2016/11/2

【そうだったのか!!「きのこ」編 その(2)】

前回は「きのこ」の恐怖を煽るような内容でしたが
本日は今すぐ食べたくなるような
「きのこ」の脅威的な効能についてお伝えします。

まず、食用とされるきのこの数は現在日本で100〜200程度と言われており
まだまだ未開の謎だらけの食品です。

前回の話にも通じますが、
「きのこ」というくくりが「植物」だとしたら
「しいたけ」と「えのき」は「松」と「稲」位違うとも言えるのですよね。
それほどの差なら成分も効能も違って当然!となります。

とはいえ、未解明がゆえにザックリひとくくりで見られる「きのこ」。

きのこは総じてうまみ成分である「アミノ酸」と
体内の不要な毒素や成分を絡め取って排泄してくれる「食物繊維」が豊富です。

ビタミンに関しては野菜類では微量にしか含まれないビタミンB群が豊富で
脂質や糖質、エネルギーの代謝に役立ちます。

そして特筆すべきは第7の栄養素とも言われる「フィトケミカル」!

特に「β-グルカン」は多糖類のなかの食物繊維の一種で
きのこはどれも豊富に含まれます。

特にきのこの薬理効果は古来から世界中で珍重されており
漢方の最古薬学書『神農本草経』には
きのこ類の薬効と食効が載っています。

なかでもサルノコシカケ属の「霊芝(マンネンタケ)」や「アガリクス」などは
免疫賦活剤として特に著しい働きがあると記載されています。

これら「きのこ」の効能をまとめると

< 免疫増強作用 >
β-グルカンは体内で免疫機能を司るマクロファージやナチュラルキラー細胞、
白血球のT細胞などの働きを活性化させ、情報伝達を司るサイトカインの生成を促したりと、
免疫に関わる因子を活性化することで免疫力を高めます。
そのため体の外から入ってきたウイルスや細菌に対する抵抗力を高めてくれます。

< アレルギー・炎症抑制 >

β-グルカンの免疫力増強作用により、アレルギー因子や、病原菌・ウイルスなどが体内に入ってきても、
撃退したり、発症を抑える効果があり、抗アレルギーに有効と言われています。

< ガン予防・抑制 >

きのこの薬効効果で特に期待されているのは抗ガン作用です。
ガンは免疫力の低下が発症の引き金になると言われていますから、免疫力を活性化させる時点できのこの食効は有望です。

特にβ-グルカンを主成分とするシイタケの「イチナン」、スエヒロタケの「シゾフィラン」、カワラタケの「クレスチン」等は抗ガン治療薬として認可され医療機関で用いられています。

ちなみにこれらの治療薬はガン細胞に直接アプローチするというより、β-グルカンがガン細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞やマクロファージなどの免疫細胞を活性化させることにより免疫機能を高め、ガン細胞が活性化するのを抑え込むというアプローチですので、副作用が少なく体への負担が低いと評価されています。

同時にβ-グルカンの作用として、がん細胞に対する血管新生の阻害や自滅(アポトーシス)誘導作用などの新たな可能性にも注目が高まっています。

これらの点から考えると、古来漢方として珍重されているβ-グルカンを豊富に含む「霊芝」や「アガリクス(ヒメマツタケ)」、「ヤマブシタケ」などもガンに有効と言われる所以に結びつきます。

< コレステロール値抑制 >

しいたけに含まれる「エリタデニン」や、えのき・舞茸・しいたけなどに含まれる「キノコキトサン」が血中コレステロールを下げるといった報告が出ています。

β-グルカンは食物繊維の一種のため、体内の余分な毒素や過剰なコレステロールなどを絡め取り、体外に排出しますから、血中コレステロール値を下げ血液をサラサラにする効果も期待できます。

< 便秘解消 >
きのこに多く含まれる「不溶性食物繊維」は便のカサを増し、腸内の異物や体内の不要物質を絡め取り排出するため便秘の改善に効果があります。
同時に食物繊維は腸内細菌のエサとなるので腸内環境を良い状態へと導きます。

< ダイエット >

きのこは総じて低カロリーな上、繊維質が豊富で噛み応えがあり、ダイエットにはうってつけの食品です。
なかでもエノキダケに含まれる「エノキタケリノール酸」には脂肪燃焼効果が認められ、エノキタケリノール酸を摂取すると、運動後に似た効果が得られるという報告があります。

以上、きのこにはこの他にも 嬉しい効果 が 盛り沢山! なのですが、
実はまだまだ解明されていない効果も 盛り沢山!! なのです。

長寿の秘薬と珍重されてきた「霊芝」といい、
日本古来より人々を魅了してきた「松茸」の香りといい
その年月と浸透力は 科学の域を超えた 魅力 を物語っていますよね。

秋の味覚「きのこ」。
これから寒さも増す季節ですから
免疫力を高め、冬支度を整えるためにも
健康の一助として日々の食卓に是非とも取り入れてみてください。


朝倉 優紀(あさくらゆうき)

ダイエットナビゲーター
肥満予防健康管理士
アンチエイジングアドバイザー

都合の良い合理主義でパフォーマンス重視。食べたいものを食べるために、普段から選んで行っていることが理にかなう天性の健食マニア。無理なく無駄なく我慢せず、「食事は楽しむものである」というポリシーの元、知識を入れることによってバランス感覚を養い、痩せる「脳」を作る意識改革を行う。歳を重ねるごとにスタイルを作りあげ、今や姿勢矯正・小顔術まで手中に入れた一児の母。デザインとセンスがベースにあるため、土台である姿勢と体を美しく整え、それをさらに綺麗に細く見せる視覚効果を使ったファッションコンサルまで担う。「化けさせる」プロ。 肥満予防健康管理士としては、痩せることだけを目的とするのではなく、病気にならない「予防医学」として生活習慣改善のカウンセリングを行う。
(埼玉県出身 慶応義塾大学 環境情報学卒)