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2016/01/12

【ハダカ祭り】

1月は、大阪の四天王寺の「どやどや」、いわゆるハダカ祭りがあります。
岡山 西大寺の会陽、愛知 国府宮の儺追神事もいわゆるハダカ祭りです。
岡山、愛知は旧暦の小正月なので、新暦では2月になりますね。
「どやどや」と会陽は、元旦から始まる修正会(しゅしょうえ)の14日の結願日に行われる行事で、魔よけの護符(牛王宝印)や(宝木)を、ハダカの男たちが競り合うという風習です。
ただ、この風習の起源は明らかではない様です。
一説には、参詣者がお互いの身体の自由を守るために、みんな裸になって守護札(宝木)を奪い合ったことに始まるのではとされています。
つまり、神様や仏様の前では、みんな平等と言う事の様ですね。

でも、一説は分かるのですが、なんでハダカなんでしょうか?
武道の寒稽古なども、水中や、上半身ハダカなど、大寒の寒い日に、よりにもよってということです。
精神と体の鍛錬の為にと言う事ですが、生理的には、結構なストレスを与えている状況です。
もともと、工学の分野では、ストレスはIびとつの低抗に対して作用する力」を表すものでした。
力ナダの内分泌学者、ハンス・セリエがネイチャー誌に「ストレス学説」を発表したことから、生理学、医学分野でも、この言葉が使われるようになったとの事です。

ハダカになる事により、寒風に肌が晒され、これは大きなストレス刺激になります。
また、この刺激によって、人体は低抗(反応)をおこし、それの適応順応が起こります。
ある意味、ストレスにより鍛えられていると言う事になります。
貝脈経軒の養生訓にも「少しく寒くし、少しく飢えさせれば、子供は丈夫に育つ」とあります。
ストレスのない生活は、体を堕落させるとの通り、健康であるためには適度なストレスも必要になります。

お肉の好きな人が、中々お肉を食べられない日が続くと、ストレスを感じるでしょう。
久しぶりに肉を食べたとしたら、どうでしょうか。
大変嬉しくなり、一気にストレスも吹き飛ぶでしょう。
逆に、毎日毎日ステーキだけの生活だったら、幾ら好物でも、たまには野菜も食べたくなるでしょう。
お肉しか食べるものが無いとしたら、身も心も病気になってしまいます。
これも、ストレスとしては同じです。

ストレス反応は心身の状態によって、大きく変わってしまうと言われます。
人は、課題を解決するときに、そのハードルが高ければより大きなストレスを感じます。
ただ、そのストレスを励みに変えて、努力し、乗り越えた時の達成感、充実感は、心身共に成長の糧になるものです。
いわば、生産性を上げる、良いストレスと言う物も存在すると言う事です。
縁起の良い護符をハダカで競り合う祭りも、寒稽古の鍛錬も、良いストレスを使った、健康法の一つと言えると思います。
もっとも、日常はストレスだらけです。
心のありようで、ストレスも良いストレスになると思い、前向きに考える事が第一ですね。