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2015/10/20

【新米と檜】

新米の時期です。全国の米どころの作柄はどうでしょうか。

お米と言えば、呑兵衛の方は、お酒に興味がわくでしょう。
冬に向けて仕込みの時期が始まり、来年の新酒の初しぼりが待ち遠しいでしょう。
お酒は、特に灘の生一本は、酒米を使います。
山田錦って聞いたことありますよね。
この米、大粒で、でんぷん質が多く、コメのタンパクが少ない事が特徴だそうです。
お酒にする際、玄米から精白していくのですが、中心部のでんぷん質の多い所を使うほど、雑味の少ない喉越しの言いお酒が出来ます。
いわゆる吟醸酒、大吟醸酒と言うやつです。材料を選んで、使うところを選ぶと言う事です。
木造の建築物はどうですかね。
建築と言うのは、その国の産物により、長年選択された材料で作られます。
英国では、良木の産出が多くなかったので、壁柱は煉瓦、石造り。屋根の構造だけ木造だったりしています。
日本は、木と紙と土ですね。紙は植物から出来ていますので、木と同じかな。
古くから、日本の建物、特に柱には、檜が使われています。
理由がもちろんあるのです。
檜の特性は、真直で大工加工がし易く、長期の強度維持が有る事ですね。
法隆寺などの伽藍には、檜の柱が使われています。
檜より硬い木は有りますし、柔軟な木もあります。
建築屋が言えるとしたら、加工性と強度と耐久性のバランスが抜群と言う事です。
一方、檜のどの部分を使うかと言う事になります。
樹木の場合、中心部(樹芯)は樹脂が多く、腐り難く、締まっているので、反り狂いが少ないと言えます。
これを心持ち材と言います。日本の多くの古典建築の柱には、心持ち材が使われています。
この事からも、檜心持ち材は、日本の気候風土に合った建築材料と言えます。
柱に使う心持ち材は、一本の木から1~2本しか取れません。
住宅では、50~60年育てられた檜を使いますので。ずいぶん貴重な材料です。
杉ならば、25~30年育てればいいのですが、檜は倍の年月掛ります。
ということで、たいていの人は、自分の人生より長い檜を使うことになります。
酒造りではないですが、自分の家創りも「材料を選んで、使うところを選んで」と言う事ですね。